≪オーパス・ワンをも圧倒≫ ●[JS99点]
終わらぬ系譜
始まる挑戦 ◎ロバートの携わった最後のワイナリ…「魂の継承」。 ロバート直系、モンダヴィ家手掛けるナパ・カベの本流、『コンティニュアム』より、偉大な最新ヴィンテージ、’21年がリリースされました。 モンダヴィ家としては、2019年にて初の収穫から100周年を迎えました。 コンティニュアムとは「連続したもの」「連続性」などの意味ですが、コンティニュアムは、まさにモンダヴィ家の百年を凝縮したような素晴らしい完成度となりました。 2021年は干ばつの二年目の年として始まり、その後穏やかな生育期が続きました。 ワイナリー自らでは「信じられないほどの複雑味を持った、熟成の為のワインとなった」と語っており、サックリングは「タンニンの質は、私が過去に飲んだ若いコンティニュアムの中でも最高クラス。」として準パーフェクトを付与しました。 ◎純血化…’12年より100%のエステート・ワインへ。 2008年5月16日、まるでこの作品の完成を見届けるようにして94年の天寿をまっとうした故ロバート・モンダヴィ翁。コンティニュアムは、まさに一時代を築いた偉大なるナパの父による大きな遺産。ファミリー自ら「第五のモンダヴィ」と述べ、その処女作には、米四大メディアより…WA誌
「素晴らしき始まり。ティムのデビュー作」WS誌
「エレガンスとフィネスを備えたMondaviシグネチャー」WE誌
「ティムが注目のカベルネとともに帰ってきた」W&S誌
「ティム・モンダヴィはここに再び成功を収めた」 …と、どんな追悼の言葉にも勝る最高の賛辞を受けました。飲み手が変われば評価も変わる…という当たり前の事実をも越え、これほど広く愛される作品は至って稀です。 ’12年に完了した完全エステート化(100%自社畑使用)後のコンティニュアムは、まさにナパ最高峰のボルドー・ブレンドと言えるものです。 毎年のオーパス・ワンとの直接対決も見ものとなっています。 ▼コンティニュアム・エステート(Continuum Estate) 2005年に設立され、始動したコンティニュアム・プロジェクトは、ロバート・モンダヴィ翁、妻のマーグリット、次男ティム、長女マルシアというファミリーのパートナーシップから始まったワイナリーです。 ロバート亡き後もティムを中心に、さらに四世代目となるカリッサ・モンダヴィ、キアラ・モンダヴィらをメンバーに加え、ナパで培われたモンダヴィ・ファミリーの誇るべき歴史の延長上にある継続的な継承を叶えた作品です。それは新たな始まりであると同時に、長年にわたる優れたワインメイキングへのコミットメントの再確認でもあります。 公には「世界の最上級ワインに認められる単一畑のワインを作り上げる事」とされていますが、ファースト・ヴィンテージの解禁時時に開催されたコンティニュアムのセミナーでは、ティム自ら(オーパスのようなワイン造りを目指しているのか?という質問に対し)「方向性は近いが、単一畑にこだわり、オーパスとは違う作品にしたい。」と、より具体的な理想を語っておられました。 「新たなスタート」の強調とともに、その熱量はすさまじく、会場は彼のエネルギッシュなパワーに終始圧倒され、飲み込まれていたのが大変印象的でした。 コンティニュアムは「ワインは食事とともに…それをより美味しくさせるもの」というモンダヴィ・ファミリーがかつてスタートを切った時のままのフィロソフィーを礎にスタートしました。 「ワインを造る」のではなく、「畑に敬意を払い、畑をサポートすること」をモットーとしています。それが行き着く場所こそが、人間と自然が生み出すハーモニーの芸術的表現…すなわち「ワイン」であるとの考えです。 生産量は世界に散らばるモンダヴィ・ファンの数からすればあまりに少なく、そのほぼ全てはメーリングリスト登録者配布と、レストラン&飲食店等のいわゆる業務筋、そして他国輸出分で完売。つまり販売開始と同時に全て消失します。 ’06年まではかつての自社所有畑『ト・カロン』らの果実を使用していましたが、’07年よりプリチャード・ヒルに新たに購入し、生前のモンダヴィ翁も視察を行ったという旧『クラウド・ヴュー』の85エーカーの自社畑からのエステート・フルーツを使用開始。 当初は15%ほどでしたが、年々その比率を上げ、’12年より遂に完全エステート化…"100%自社畑産"となりました。 ◎’21年 今年はカベルネ・ソーヴィニヨン45%、フラン35%、メルロー11%、プティ・ヴェルド9%。 近年は高騰と日本配布数の少なさから飲めていませんが、初年度の試飲時に驚かされたのが、彼らが「ワインとは食事をよりいっそう美味しくさせるための脇役」という意思が真に体現されていたこと。 圧倒的なパワーと濃度で飲み手を飲み込む高級ナパ・カベが多いのに対し、コンティニュアムに感じるのは、それらとは異なるエレガンスとバランスによる飲み手との同居、寄り添い。 勿論凝縮してリッチなアロマテイストはありますが、ただ目標なだけの、言葉だけのものではない、真の品性…食事とのマリアージュを意識したスタイルが佇んでいました。本当に一見の価値があるものでした。 当時、パーカーが「フルボディながらも愛らしい清らかさ、良く融和した樽、タンニン、酸、アルコール、そして長い余韻はポーイヤックのクラシック・ボルドーのようだ。」と言っていましたが、このコメントに、まさに何も足し引きを必要としないその通りの味わいでした。 ◎James Suckling よりJS99点
「This is so aromatic with blackcurrant, blackberry, graphite, iron, pine bark and orange peel. Hints of wild sage and peppermint. Seductive perfumes. Full-bodied with extremely well-integrated tannins that have great length. Elegant firmness at the finish. The quality of the tannins is some of the best I have had in a young Continuum. Seamless silk. Great finish. 45% cabernet sauvignon, 35% cabernet franc, 11% merlot and 9% petit verdot. Best after 2027.」▼オリジナル木箱発送について
※当ワイン6本以上お買い上げの場合、ワイナリのオリジナル木箱(平箱6本入り)にて発送いたします。ご希望の方は、下記の木箱発送オプションより「希望する」をお選び下さい。なお、木箱とワインのヴィンテージが異なる場合が御座います。ご了承下さい。 印象的なラベルはティム・モンダヴィの娘、キアラ・モンダヴィ女史によるデザイン。フランの樹の根元に大きな白紙の紙を置き、そこへ夕日により映し出された影をトレースしたそうです。 裏ラベルにはカバー・クローヴと呼ばれる所謂 "下草" が描かれ、彼らが持つ畑に対する感謝の念を表現。何から何までがモンダヴィ・ファミリーの手による、まさに純血種。
●モンダヴィ家によるコンティニュアムの紹介の最後は、次のようなコメントで締めくくられていました。「ロバート・モンダヴィのスピリッツは、コンティニュアムに生き続けている…」と。オーパス・ワンをモンダヴィ翁の遺産とする記述も見かけますが、こちらが本家本元、源流です。
■240本完売! 12本追加いたしました。
■ジェームス・サックリング99ポイント