≪サイレント・パワーアップ!?≫ ○[TA92点]
負の歴史
打開。 ◎新たな国内スタンダード版。 予てから「シャルドネの次に見て頂きたいポール・クルバー」…と申し上げて来たリースリング。 世界的需要の高まりから、自社畑の果実だけでは生産が追いつかなくなり、前作’22年は外部の果実も使用した『ヴィレッジ・シリーズ』としてリリースされましたが、この’23年から再び『エステート』グレードにカムバック! お値段かわらず、まさにサイレント・パワーアップを果たしました♪前作はDWWA金賞受賞も
長年、欧州を筆頭とする最高峰のリースリングに触れてきた英デキャンター誌でも、ポール・クルバーからのそれは毎年高評価。 ’14年では世界1位(インターナショナル・トロフィ)、’15年で世界二十傑(ドライ・リースリングTOP20で南ア唯一)に選出。’18年も95点の金賞(受賞率2%台)を受賞。’21年も91点と、まさに世界トップクラスのリースリングとされています。 この美味しさとグレードを、2,000円台も中盤で実現するとは俄には信じられないことです。 ▼不遇の南ア・リースリング 少しばかり四方山話を。 世界ではメジャー品種として知られるリースリング。 南アでもこれだけ素晴らしいリースリングが生まれるテロワールや可能性があるにもかかわらず、シャルドネやシュナン・ブランに比べ、リースリングの成長は緩やか…もっと言えば「鈍い」とさえ言えます。 その原因のひとつに「ケープ・リースリング」の存在があります。 ケープ・リースリングとは南アで栽培されているリースリング…ではありません。正式名称は「CROUCHEN」(クルシェン)という、フランス原産の葡萄品種です。リースリングとは一切関係が無いのですが、しかし南アでは長らくこれがリースリングと誤解され、栽培・醸造され続けてきました。 クルシェンは比較的繊細で軽く、お世辞にもクルシェンから造られた南ア・ワインは高品質とは言えませんでした。そんなケープ・リースリングのイメージのせいなのか、本家リースリングの栽培も、あまり盛んには行われてきませんでした。 南アにおけるクルシェンの栽培面積は600haほど。これはシュナン・ブラン(約18,000ha)の1/30程度です。しかし、本家のリースリングはというと、そんな少ないクルシェンの、更に1/3ほどしか栽培されていません(2020年データ)。 近年南アでもようやく本来のリースリングとその実力が知られるようになってきましたが、W&S誌は、「ポール・クルバーこそがその立役者の一つである」と断言しています。 ◎ヴィンテージが2023年になりました。2024.7更新
冷涼感のある綺麗なペトロールの心地良い香味。 軽やかながらも、豊富なミネラルと凛とした酸味の旨味が際立ち、しかも長い余韻となって持続します。 白系ネクターの果実のような高い密度ではなく、スイートレモンやライムなど、柑橘系の洗練さがはっきりと舌に感じられるタイプ。 ドライ仕上てで、しかし何とも言えない深く品のいい甘みの旨味が後味に続くのが印象的。 リースリングのエレガントな側の、爽快な面を楽しませてくれる一方、だからといって薄味ではなく、味わいに力を感じさせる素敵なバランス。 強いクセが無く、飲みやすさを持ちつつ、ちゃんとリースリング愛好家の求める「ツボ」を綺麗に突いた秀逸なリースリングです。 ’17年では上記圧巻の評価も受賞。複数ブロックからの果実を使用していますが、最高樹齢は35年にもなるとか。醸造はブロック毎にわけて行われます。 全体の15%は2500Lの大樽で発酵。一部のワインは途中で発酵を止め、自然な甘みをキープ。その他は完全に発酵させて辛口に造り、最後にブレンドして味わいを調整しています。 ◎いろいろと余計なことを書いてしまいましたが、とにかく、ポール・クルバーのリースリングはとっても美味しい♪と、それだけ知って頂けたら嬉しいです。■312本完売! 36本追加いたしました。
■ティム・アトキン92ポイント
■スクリューキャップです。コルクはついておりません。