≪中身はド●ナスから？≫ ●
5,478 円 （税抜き）
中身は…
D●MINUS？ ◎例えそうでなくとも、抜群の旨味は不変です。 「この美味しさで5,000円切りとは只者じゃない…」と、久しぶりに旨味と安さの双方に驚かされたダークホース・ナパ、それがこちらの『バーマイスター』。 持つ風格は、紛れもなくナパの銘醸。 香りは密度高く、果肉にはまろ味と厚みの双方が。それらを質の良い酸とミネラルが支え、がっちりしたボディを形成しています。 最近の「5,000円切り×マッスル系ナパカベ」としては抜群の出来。明らかに上等で、即決で採用はしたのですが、ただ判らないのがその素性。 聞けば、「出所を明かさないことを条件に、特別なコネクションにより特別な価格で譲られたバルクで造られたもの」とのこと。 なるほど、リーズナブル系ナパに良く見られる手法です。 ただバーマイスターが、中身を非公開とするこの手の他シークレット・カベルネと異なるのは、随分と素性に関するヒントが挙げられていること。予想ではなく、ワイナリーより実際に開示されている事実だけを羅列すれば…
● 畑はヨントヴィルの中心部に位置する。
● ドライ・ファーミングを採用しているカベルネ畑。
● 常に高得点のワインを生産する一流の畑。
● 通常、彼らのワインはこの2倍以上の価格で取引される。 とのことで、「え…その条件全てに当てはまる畑、ドミナス以外にあるんですか？」状態。正規輸入元でも、それ以外に思い浮かばない、とのお話。 だとするならこの美味しさにも納得ですし、例えそうでなくともこの美味しさが何ら損なわれることはありません。 ▼ で、誰がこれを造っているのかといえば… ▼ ・このバーマイスターを手掛けているのは、「スミス・アンダーソン」。 スミス・アンダーソンといえば、『ナパ・ハイランズ』でも知られる生産者。のみならず様々なヴァリュー系ナパ・カベを展開しており、日本にも数多く輸入されています。
■『ナパ・ハイランズ』（オークヴィル×ヨントヴィル）
■『ストーンヘッジ』（クームスヴィル他）
■『ナパ・ワインアーツ』（アトラスピーク）
■『マディソンズ・ランチ』（セントヘレナ×オークノール）
■『ナパ・グレン』（ラザフォード×SLD他）
■『ベルドン・ハイツ』（オークノール×ヨントヴィル）
■『ヘイヴンス』（カーネロス×ハウエルマウンテン他）
■『ロバート・スティーヴンス』（非公開）
■『バーマイスター』（ヨントヴィル）
■『リンカーン』（ヨントヴィル）
■『ティストリア』（ヨントヴィル） …などなど。つまり上記ワインはすべて兄弟レーベルなのです。 上記銘柄のカッコ内は、調達先のサブ・リージョンを示したものですが、直近にリリースされた下3つ、実はこれら全てドミナス系なのでは？と言われています（一つはほぼ確実）。 そこで三種をまとめて比較試飲してみました。結果、スタッフ満場一致でベスト作と選ばれたものが当『バーマイスター』でした。 余談ですが、三種のうち、補助品種を必要としていない
100％
カベルネはこのバーマイスターのみです。 熟成はフレンチ＆アメリカン・オークにて16ヶ月間。 ◎試飲しました。2023.9
リングに紫のある濃いガーネット色から、野生的なカシスの密度の高いアロマ。 度数15．0％ということもあり、開けたてにアルコール香がありますが、少々の時間を頂ければすぐに飛びます。 圧巻なのは、果肉の "上等な" マロ味、厚み、旨味であり、これはフルーツ・ソースがどこであるにせよ、当価格帯のナパ・カベではなかなか揃いません。 少なくとも「’20年の」ナパ・ハイランズには無かったもの。 そこへ勢いある酸味と豊富なミネラルが加わり、ドライでがっちりしたボディを形成。硬質で若いタンニンが更にボディの強さを増しています。 ロースティにして噛む感覚を覚えるほどの凝縮した果実味には、ブラックベリーやカシス、ブラックチョコやシダー、インキーさがあり、湿森やグリーンモスのアーシーさに黒胡椒も。 「良い意味で」ヨントヴィルらしからぬスタイル。 例えドミナスだったとしても、ファーストではなく、弟分のナパヌックやオテロ系だとは思いますが、だとしてもこの仕上がりの良さは、ちょっと見ものです。 確かにナパ銘醸地の風格を持ち、上質かつ多量の筋肉がついた頑丈な骨格を誇りながら、しかしきっちりと均整が取れている…。 この密度、そして秀逸なバランス感を見せられると、成程、バーマイスターが自ら語る「通常の取引価格はこの2倍以上」との話も腑に落ちます。●これは旨い…果実の出処で盛り上がり、その旨味に舌鼓…二度おいしい「5,000円切りナパ最有力ダークホース」。お試し下さい！
■抜栓後はデキャンタージュか、少しのお時間を。