≪13年熟成、蔵出し [古酒] ロキオリ≫ ●[WE96点/RP94点/AG94点/WS93点]
13年熟成古酒
蔵出し ▲上記はソノマが誇る偉大なるグランクリュ…ロキオリの自社畑。 中でも唯一色味の付いた二つのブロック…これこそが、ロキオリ幻の「J版」シングル群の中でも、更に「最高峰」と謳われる極上キュヴェ、『ウエスト・ブロック』が育まれる一画です。 二つの区画が見えますが、画像左(西)側が『オールド・ウエスト』。 2022年8月に88歳で他界したジョー・ロキオリ(Jr.)が、1969年に植樹した…つまりロキオリ家のピノ・ヒストリーを一家と共に紡いできた、ファミリー最古の区画の一つです。 その右側(東)側が、『ウエスト・ブロック』。こちらは2008年に植樹された、ウエスト・ブロック・クローンを元に新に拡張された区画です。 双方を合わせても4エーカー。その東隣にあるイースト・ブロックと同じ面積であり、更にその東のリヴァー・ブロックに対しては1/3以下しかありません。ここから生まれる至宝のキュヴェが、争奪戦となる理由も判ろいうというもの…。 ▼ 偉大なグレート・ヴィンテージ、’10年。 この度のご案内は、希少なライブラリー・ストック、’10年モノ。「13年熟成ロキオリ」というだけで目玉となるピノですが、なんと正規蔵出し品。本国でもまずおめにかかれぬ筈です。 この頃のロキオリとして注目されるのが’05年。まだアドヴォケイト誌から米国産の「確定」満点ピノが誕生していなかった時代、今作とキスラーのエリザヴェスの2作だけが唯一、暫定ながらも100点に手を掛けていました。 今や’05年のウエスト・ブロックはオークションですら出てこなくなり、まさに幻のピノとなっています。 そしてそんな’05年の影に隠れた「もう一つの」偉大なヴィンテージ、それが’10年。実はWE誌、ヴィノス、スペクテイターではその’05年を超える評価が付いており、WE誌では同銘柄歴代1位。ヴィノスでもタンザーとの合併前評価(つまり古酒評価)としてはNo.1です。 2010年は冷涼な気候となり、果実はゆっくりと熟成し、糖分が抑えられ、酸が健康的で明るい状態に保たれ、傑出した、かつ長期熟成に耐えうるグレート・イヤーとなりました。 ▼ウエスト・ブロック(West Block) ロキオリからリリースされる全てのピノは、エステート・ボトル…つまり100%自社畑産果実を使用したものですが、それを敢えてラベルに謳うのはスタンダード版まで。 単一畑にその文字はなく、代わりにブロック名と、そしてシングルだけに許される称号…≪J・ロキオリ≫の冠を刻みます。 J版シングル・ピノは現在6種がリリースされていますが、中でも人気、評価、レア度、品質、いずれもNo.1とされる、最上位格付け品が『ウエスト・ブロック』。 区画としてのウエスト・ブロックは、1969年初植樹で、隣接する『イースト・ブロック』とともにロキオリの畑の中でも最古の区画となります。 ’05年(暫定満点)を飲んだパーカーが「私が今まで飲んだ中で、最も並外れたルシアンリヴァー産ピノ。ルビー/パープル色には並々ならぬ森床、春の花々、ブラックベリー、そして甘いチェリーのノーズが伴う。鋼のようなストラクチャーは極上の奥行きとコク、寸法、余韻、純度に移行して行く。度肝抜かれる作品。」と述べるように、薫り高き個性を持ちます。 ◎Wine Enthusiast(2012.8)よりWE96点
「We can quibble over whether the cherries are red or black, or if it's persimmons or pomegranates, or if the mushrooms are fresh or sautéed, but that's the point. This wine is so complex, it initiates discussion. Fine acidity and rich tannins provide structure, and although the wine is silky enough to enjoy now, you really want to give it 6–8 years.」 本来、単一畑の入手までの一般的なルートは果てしなき道のり。であるがゆえ「幻の作品」とも呼ばれるJ版ロキオリ。 メーリングリスト登録待機年数だけでも相当のようですが、ようやく本登録となったとしても、もらえるのはスタンダード版のアロケーションのみ。それらを継続購入し、ようやく回されるのがシングル・ヴィンヤード。 三年、五年、或いはそれ以上とも言われる眩暈のするウェイティング・タイム、AVAラインの購入資金、さらにそのやりとりは全て英語…と垣根の高い道程を全てこなしたとしても、当たり年のウエスト・ブロックだけを抜き出して購入する事などもちろんできません。 そしてそれらはあくまで現行ヴィンテージのお話。このような蔵出し古酒は、現地でも、あるいはアロケーションを持つメーリングリスト登録者ですら困難です。 ◎年産は≪171ケース≫。2024年の今、日本に、蔵出し品があること事態、奇跡です。■ワインエンシュージアスト誌96ポイント(同銘柄歴代1位)
■パーカー監修アドヴォケイト誌94ポイント
■ヴィノス94ポイント
■ワインスペクテイター誌93ポイント