≪年間#1 Platter's Cinsault of the Year 2024≫ ●[TA96点/PG95点/DC95点/WM93点]
年間No.1
Cinsault ◎新興一級、新進気鋭の若手NO.1。 かつてのアトキン一級格付
ワイナリー、『ケープ・ポイント』で醸造長を務めた、ダンカン・サヴェージによるプライベート・レーベル、『サヴェージ』。 2008年にはプラッターズ・ガイドWinery of the Year
受賞。2019年にアトキン一級格付
に昇格し、以来2023年版まで5年連続一級保持を現在も継続中。 2019年、ヴィノスから$40台のワインとしては異例のAG96点
を受賞。 2020年、ワインマグより南ア史上全ワイン歴代1位のWM98点
を獲得。 2022年度版プラッターズ・ガイドにて、最高評価の
★★★★★
を、7本同時輩出。 そして同年、アトキンWinemaker of the Year
に選出…というもうどうにも止まらない、南ア一級格付けでいま最も勢いのある造り手です。 ◎これが現物。2024年度サンソー年間1位。 シュナン、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー、グルナッシュ、トゥーリガナシオナル、そしてデザートと、手掛ける全てのワインが南アの最前線にあるサヴェージですが、サンソー種からのキュヴェが当『フォロー・ザ・ライン』。 サンソー種はプラッターズでも最も五ツ星が出ずらい品種であり、例えば2019年度版では0本。最新2024年版でも四本しか出ませんでした。 そんな中で、五つ星受賞のみならうず、品種ごとに年間1本しか選出されないPlatter's Wine of the Year
の2024年版、サンソー部門の受賞者こそが、このフォロー・ザ・ラインの’22年。 つまりは南ア・サンソーの年間No.1ボトルに輝いた、これが現物です。 ▼サヴェージ (Savage) 四年年連続(2013〜2016年)アトキン最高評価第一級
生産者、SBのスペシャリストである『ケープ・ポイント』の醸造長としてその名を馳せ、同社に14年務めたダンカン・サヴェージが独立し、満を持して立ち上げた自身のワイナリーです。 彼の退陣後、ケープ・ポイントはアトキン一級格付けから遠ざかってしまっていますが、果たして偶然なのでしょうか…。 2002年に地元の農業大学を首席で卒業したダンカンは、2004年よりケープ・ポイントで醸造に携わり、瞬く間にこのワイナリーをトップ・ブランドに引き上げ、2008年にはプラッターズ・ワイン・ガイドによる年間最優秀ワイナリー賞を受賞するに至ります。 しかし、他の品種、他の地域、他のスタイルにも興味を持つようになったダンカンは、ケープ・ポイントを卒業。 海洋性気候、標高、樹齢などにこだわり、自身でケープ・ワインランドの隅から隅まで求め歩いて見出した畑からの、地域・畑に根差したワイン造りを行っています。 手掛ける畑のおよそ半分は完全な有機栽培。残りの畑も肥料を極限まで抑えており、10年計画で土壌に炭素を蓄積させ、全ての区画を干ばつに強くなるよう、徐々に改善しています。 こちらでのご案内は、サンソー種からのキュヴェ、『フォロー・ザ・ライン』です。 ◎フォロー・ザ・ライン(Follow the Line) 若くして亡くなってしまった親友に捧げたキュヴェ、フォロー・ザ・ライン。 南ア最良のサンソー畑の一つ…と言われるダーリンにある1980年植樹のブッシュ・ヴァインの畑から。92%がサンソーで、8%ほどシラーをブレンド。 しっとりとしつつも瑞々しい果実と甘みに酸が綺麗に馴染んでいます。アタックの香りが印象的で、しかし味わいはインパクトよりも旨味系のじんわり系赤です。 年間1本のみの、プラッターズ・ガイド年間最優秀サンソー:Cinsault of the Year
と、アトキンCinsault Wines of the Year
とのダブル受賞を果たしました。 並外れたサンソーであり、試飲することができた作品の中では、今作と『ラール』が個人的な南ア・サソーのツートップです。 ◎Tim Atkin South Africa Report 2023よりTA96点
「A parcel planted in 1982 that faces south into the prevailing wind is the source of this graceful, ethereal Darling Cinsault with one of my favourite labels. Delicate, floral and enticing, it has rose petal and potpourri aromas, subtle spices from 50% whole bunches and succulent goji berry and wild strawberry flavours.」 ◎Platter's Guide(2024)よりPG95点
「Got plenty of cellar attention: ferment in foudre & open fermenters, 50% wholebunch, skin contact, 10 months in older foudre & barrels. Yet 2022’s fruit is there: red berries, lightly spice-dusted, white pepper, the svelte structure showcasing varietal typicity, with juicy freshness, amenable tannins. Cinsault taken to a higher level. 2021 (4.5 stars, 94 pts) the first all-cinsault from Darling.」 ◎試飲しました。2024.6
果実味は、ブラックベリーやプラムよりも、若いレッドベリーやさくらんぼなど、クリーンで透明感のあるエレガントで可憐なもの。 舌触りが(極めて)滑らかで、軽やかさの中にも深き複雑味があり、芳醇さと華麗さとが交互に重なり合っています。 タンニンはパウダリーのきめ細やかさ。上質で優しく収斂性を感じさせません。 酸味も優しく艶があり、ナチュラル。フィニッシュにかすかにスパイスもあり、繊細で際立って洗練されているのに、しかしどこか力強さと気迫も。美しさとスケール感を併せ持つこの見事な構成には唸るばかり。 「サンソーってこんなに優美に造れるものなの?」とちょっとしたカルチャーショックが体験できる、紛れもない一級品のサンソーです。 余談ですが、グレッグ・シャーウッドMWがイーベン・セイディと南アのワイン・シーンについて語り合う機会があったそうですが、彼がイーベンに「いま最もエキサイティングな才能を持つ人物は誰だと思う?」と訪ねたところ、ダンカンの名を挙げたそうです。 自身のPBは、まだ始動から十年も経っていません。今後ますます南アのトップで輝きを放つであろうダンカン・サヴェージ。 ◎サンソーのイメージが変わる一本です。■プラッターズ・ガイド95ポイント
Cinsault of the Year
■ティム・アトキン96ポイント
Cinsault Wines of the Year
■デキャンター誌95ポイント
■ワインマグ93ポイント