≪四年連続 The World's Most Admired Wine Brands 選出≫ ●
■スクリューキャップです。コルクはついておりません。 ◎こんなに洗練された千円台ピノタージュがあるなんて… 千円台での良品探しがなかなか難しくなってきた南アにあって、税込みでも千円台で収まるブラボー!な安旨を発見♪ それがこちらの『ブルース・ジャック』です。 試飲させて頂き、その美味しさに感激。 「こりゃ『シルバー・マイン』と並ぶ、今年(2024年)を代表する千円台のスーパー・ヴァリューなだなぁ…」とホクホクで採用を即決。 当ページ作成のため、あれこれ調べてみると、びっくり仰天…。「あの」アワードに選出されているではないですか。 ▼ The World Most Admired Wine Brands 50 1967年に創刊された、世界のワイン、スピリッツ、ビール・マーケットに特化した飲料業界専門誌、「ドリンクス・インターナショナル」。 同誌が2011年から発表を始めた年に一度のアワードが、
The World's Most Admired Wine Brands
です。 世界各国のソムリエ、マスター・オブ・ワイン、バイヤー、ライター、コンサルタント、生産者、小売業者、教育者、ジャーナリスト、アナリストなど、200名を超えるワイン業界のプロフェッショナルによって構成されるアカデミーから、毎年50生産者が投票形式で選抜。判断基準は、 ・「ワインの品質が安定or向上しているか」 ・「ワインが産地の特色を反映しているか」 ・「ターゲットのニーズに応えているか」 ・「マーケティング、パッケージングが上手く行っているか」 ・「幅広い層にアピールできているか」の5項目。 一人一人が6つの生産者を推薦し、それが集計され、ランキングの発表に至ります。 世界から50社のみ…とあって、名のあるボルドーやブルゴーニュ、ナパやソノマの造り手ですら、まだ一度も選ばれていないワイナリーが多々存在します。 そんな中で、なんと四年連続
選出というとんでもない快挙を達成した造り手こそが、カノンコップでも、セイディでも、ブーケンハーツでもない、当『ブルース・ジャック』なのです。 一体、オーナーのブルース・ジャックとは何者!? …いや、ちょっと待った、どこかで…どこかで聞いたことのある名前だけど…うーん、思い出せない…(^^; と輸入元資料を拝見し、「ああ、彼か!ナルホド!」とこの高きクオリティの謎が解明されることとなります。 ▼ブルース・ジャック(Bruce Jack) 『ブルース・ジャック』の名に馴染みがなくとも、こちらならどうでしょう…『フラッグストーン』。 まだ今ほど南ア・ワインが注目されていなかった2013年に、南アの、それも2000円台のワインでRP94点
を受賞。 世界のワイン愛好家の度肝を抜き、当店でも300本以上が一瞬に完売した『トリーティー・ツリー』を輩出した造り手です。 そんなフラッグストーンの創設者こそがブルース・ジャック。 フラッグストーンは2004年にはブリティッシュ航空に採用され、彼は二つの異なる団体から二度のワインメーカー・オブ・ザ・イヤー
を受賞。 その後、フラッグストーンをコンステレーション・ブランズに売却すると同時に、彼もまたコンステレーション・ブランズの南ア部門全体のチーフとなり、同社の南ア・レーベルすべてを監修します。 数年後、コンステレーションが南ア・ブランドを手放すと、当時、世界第4位のワインカンパーニーであったアコレード・ワインズにて、今度は南アではなく、全レーベルの総合ワインメーカーに抜擢されました。 2018年、アコレードを退社し、同年立ち上げた自身のワイナリーこそが『ブルース・ジャック』なのです。何のことはない、この道30年のトップ醸造家によるPBだったのです。 こちらでのご案内は、ブルース・ジャック・ライフスタイル・シリーズのピノタージュです。 ◎ブルース・ジャック・ライフスタイル(Bruce Jack Lifestyle) ブルース・ジャックでは複数グレードの多彩なラインナップを有しますが、こちらはスタンダードな「Bruce Jack Lifestyle」というシリーズ。 自社畑は無農薬栽培で、ここからは別名の高額なプレミアム・ワインも手掛けていますが、当シリーズで用いるのは、契約農家からのブドウです。 「え…??自社畑産の高級なハイグレード版じゃなくて、買い付けブドウのリーズナブル版のほうに自分の名前を付けているの?普通、逆じゃない?」 と思われるかもしれませんが、ブルース・ジャック曰く、「価値という概念は、日常的にワインを楽しむときにも、希少で非常に高価なワインを味わうときにも、同じくらい重要」なのだとか。 買い付けブドウとはいえ、契約先のすべてがIPW(環境と調和したワイン生産プログラム)を取得した農家だそうで、安旨ワインとて真剣勝負。 価格は価値と比例するものではない、という考えです。 ◎試飲しました。2024.7
そんな姿勢が味わいに現れています…千円台とは思えぬクオリティ! 良くも悪くも鄙びた風味が往々に感じられる低価格のピノタージュも多い中、ブルース・ジャックは、それらとは一線を画す、極めて優美な都会的な造り。 全体の1/3がカルボニック・マセラシオン。 ここから来るのか、タンニンはまろみを持ち、柔らかな表現があり、舌触りの軽快さ、スムースさに繋がっています。 豊潤な果実味は千円台とは思えぬほど綺麗に磨かれていてクリーミー。 ローカル風味の野暮ったさが無く、レッドチェリーなどの赤系フルーツ、熟したプラムはスタイリッシュ。そこにほんのりのコーヒーやスモーキーなどの風味。 特にフィニッシュの仄かに漂う耽美な甘みの旨味が素晴らしく、フェミニンで柔らかい酸味との調和もあり、心地よさがいつまでも続いて消えません。●もう色々と、節々に「流石!」と思わせるポイントがちりばめられていて、これを千円台で造り上げられるなら、四年連続TOP50入りも納得です。