「ローゼンクランツ」
Rosenkranz/ローゼンクランツ 電源タップ NIAGARA HyBrid/Version up Model ハイブリッドの利点 今では伝説の電源タップと言われているブロンズ製の”ナイアガラ”は、発表当時、誰もが驚いたのは記憶に新しい所です。その物量から来る音の生々しさと風格は、12年経った今でも他の追随を許す事はありません。 筐体全てがブロンズ故に外型と中型の位置出しが難しく、誰彼とは簡単に作れるものではありません。不良率が想像以上に高い事から鋳物職人に作って貰えなくなるといったエピソードもあり、僅か30台弱しか出来なかった幻の作品です。 鋳物の素晴らしいところは、溶けた金属の湯がその型通りにあるがままの姿となって誕生する点です。また、圧延材のように伸ばしたり曲げたりのストレスが無いのが最大の利点でもあります。その反面、複雑な形状になると均一な厚さに作るのは難しく加工精度は得意としません。 圧延材は切ったり曲げたり穴を開けたりの、工作精度の高さを必要とする所には大変適しています。元々均一な厚みに出来ているので狙った音が作り易いのは設計する者にとっては重宝します。 ハイブリッドの利点は両者を活かし合えるところにあります。 泉の如く湧き出でる「カイザー・オリジナル技術」 両者素材の適材適所を見極め、ベース部を鋳物、本体部を圧延板で構成するハイブリッドタイプの電源タップを開発する事は早々と決めていました。武勇伝的作品の”ナイアガラ”に勝るとも劣らないタップを何が何でも造りたかったのです。 その間、ケーブル素線の設計開発に始まり、和音ワイヤリング、加速度筐体、加速度組み立て、戸籍簿管理、左右捻りの組み合わせに於けるノイズキャンセラー回路や、インピーダンス平滑回路、挙句の果てには、半田ごて専用電源ケーブルの開発にまで至るそれら技術の全てがオリジナルという点が、カイザーサウンドのカイザーサウンドたる所以であります。 その結果、音楽性を飛躍的に高める事に成功しました。 12年間に渡って積み上げて来た、電源タップのノウハウの全てを結集して開発したのが今回の”NIAGARA Hybrid”です。録音の新しい古いも然る事ながら、音楽のジャンルを選ばない万能型電源タップに仕上がったのが一番の誇りとするところです。 オーディオと音楽を愛する者にとって、 ナイアガラ・ハイブリッドは夢のような製品です。 ベース素材には18.4ミリ厚の鋳物を、筐体部は3.2ミリの鉄板、エネルギー最後の放出口となるコンセントパネルは敢えて薄く2.3ミリとしています。それはホーンスピーカーのようにエネルギーを叩き出す為です。これが加速度筐体の正体です。 大砲の砲台も設計のイメージの中に入っています。大地に根が生えたかのような形状の骨組みはその爆発エネルギーにもびくともしません。ずっしりとした重さは手応えがあります。 何故ゆえに鉄なのか!? オーディオ業界では馬鹿の一つ覚えのように、非磁性体でない物は全て悪であるかの如く言われていますが、「何をどこまで研究したのか、浅学も甚だしい!」と、私はそれを一刀両断に切り捨てます。 人間は鉄という元素を元にして血液を造り酸素を取り込みます。オーディオに於けるスピーカーもマイクロフォンも核の部分は鉄から出来ています。電源部も鉄です。全ては地球が生み出す磁力によって命が誕生しているのです。 人間と鉄とは切っても切れないものがあります。鉄には真っ赤に燃え盛るエネルギーがあります。鉄という素材を上手く使わずして音楽に命を吹き込む事は出来ません。また鉄の音には生命の温もりがあり、響きにも程好いしなりと粘りがあります。 音の心臓部には鉄が必須です。 最近のハイエンド製品はアルミの多用が過ぎます。アルミは華やかで如何にも高性能な音を感じさせます。しかし、汚れた音や屈強な音がしません。音楽を表現するには、清濁・老若・明暗・緩急・強弱等の対極にバランスされなければなりません。 ”NIAGARA Hybrid”には「音のカラクリ」の研究の成果を随所に取り入れてあります。素材のチョイスに始まり、構造、形状、色、物性の方向性、オーディオと音楽に必要な全てが見事にバランスされています。 正にオールマイティーです。カイザーサウンドはオーディオクリニックの第一人者です。ありとあらゆるオーディオシステムをこなして来た経験とノウハウは半端ではありません。 その音のどこに問題があるのか! 何故そうなるのか! どうしたら解決出来るのか! 一瞬にして聴き分け処置します! そんな総合バランス力が生み出した究極の電源タップです!